子どものよりよい育ちを願う保育士。そんな保育士の心と体はずたぼろ。

子どものよりよい育ちを願う保育士。そんな保育士の心と体はずたぼろ。

【性別】女性
【年齢】(仕事が大変だった当時)
29歳

【当時の職業】
保育士

【当時の住まい】
実家で親と同居。
団地で3人暮らし。

【その仕事はまだ続けてる?もう辞めた?】
今は退職し主婦





【就職のきっかけと経緯】
残業代がでると言われていたため。
時間外労働がほとんどないと言われていたため。
給料が他の園と比べて少しよかったため。

【環境と仕事内容】
0歳児クラス(6人)の担任。
私と40代女性二人で担当していた。
その40代女性も園長に疲弊していた。
認可保育園であるがとても狭い園庭しかなく、外で遊ぶためには近所の公園まで行かなければいけなかった。
車の通りも多く、とても危険な状況だった。
保護者は子どもを預けられれば何でも良いという感じがした。
園と保護者の間に密な関係性がみられなかった。

【大変だった時期】
園長が理不尽なことばかりしていた。




【大変だったこと】
園長が保育士や栄養士、パートを脅していた。
変形労働制をうたいつつ、長時間労働をさせられていた。
(訴えようとしたが、法律ぎりぎりのラインで月の労働時間を設定していた。)なんだかんだ、土曜日も出勤していた。
独身であったり、子持ちでないと、他の人のフォローをせざるを得なくなる。
必然的に労働時間が増える。
カウントされている労働時間は子どもを保育する時間のことであって、事務作業等は結局園では終えることができず、家に持ち帰って仕事をしていた。
しかし、持ち帰りも許さないと園長に言われて八方塞がりにもなったことがある。
そのような職場で頭痛は頻繁に起きていた。
有給消化も周りの保育士との兼ね合いも考えなければいけなくて、自分の思うようにはなかなか取れない。

【大変だった期間】
私が所属している間ずっと。




【当時の心境】
精神的な苦痛が大きかった。
今思えば鬱に近い状態になっていたとおもう。
(体がだるい、体が動かない、声が出しづらい、常に頭痛、食欲がでない、涙が意識せずに流れるなど)
子どもと過ごすことがつらかった。
途中から子どもをかわいいと思えなくなっていた。

【職場が大変だった原因】
園長のせい。
会社のせいでもある。
保育士不足で、社長は園長をしてくれれば誰でも良いという感じだった。
私が退職するときには担任保育士8名全員やめていたが特に問題になっていなかった。
新しい保育士を募集して今も続けて運営している。




【仕事で良かったこと】
子どもの笑顔を見られたとき。
保護者から感謝の言葉を言われたとき。
周りの保育士から信頼をえられたとき。
自分で稼いだお金で旅行や、好きな物を買ったり、自由に楽しめたとき。
お金を投資にまわして、うまく運用できたとき。




【特にひどかった最悪の出来事】
0歳児の赤ちゃんがつかまり立ちをするようになった頃。
まだ立つこともままならないため、保育士は転んで怪我をしてしまわないように常に細心の注意をはらっている。
しかし、気をつけていても、子ども6人に対して保育士2人という状況ではどうしても見切れないときがでてくる。
(1人が給食の準備をしたり、外へ出る準備をしたりなど)
一度、そのタイミングで子ども一人がつかまり立ちをしていてバランスを崩して腕に擦り傷ができたことがあった。
すぐに怪我の対応をして園長にも状況説明をした。
すると、監視カメラを見返してどこがどう悪かったか物凄い罵声を私に浴びせた。
それ以降、常に監視カメラで保育を監視され、できることもできなくなった。




【相談した人・助けてくれた人】
周りの保育士に相談したが、全員が同じことを感じていた。
しかし、わたしが怒られたりしていても後で「大丈夫?」と心配して声をかける程度で、本来の意味で助けてくれる人は誰一人いなかった。
みんな園長が怖いから。

【改善のための行動】
園長にわたしの素直な思いを伝えたことがある。
しかし、まったく聞く耳をもとうとしなかった。
むしろ、それ以前より厳しい対応をとってきた。
周りの保育士も見て見ぬふりをした。
(次は自分が園長に目をつけられるのではないかと怖くて)




【現在の状況と心境の変化】
それから半年、私は退職した。
旦那と結婚し、保育士とはまったく関係ないパートを始めた。
そこの職場は人間関係がとても良子で居心地がよい。
子どもと関わる仕事はやりがいがあったが、人間関係がうまくいかなければただただ辛いだけ。
今は大好きな旦那、友達、親戚との関わりの中、のびのびと暮らせている。
いつか他の園でまた保育士の仕事はしたい。

【学んだこと】
どんな人とも程よい距離を保ち、うまくやっていけると思っていた私だが、世の中には分かり合えない人がいると知った。
自分が傷つくくらいなら、自らその場を去ったほうが幸せ。



【当時の自分へのアドバイス】
自分の思いを他者に伝え、相手の思いを聞いて、より良い関係を築こうとすることはよいとおもう。
とても大事なこと。
しかし、世の中には分かり合えない人もいる。
そういった人に「わたしが◯◯だからいけないんだ、、、」「もっと話し合えばいつかはわかりあえるかも」と淡い期待をもって関われば関わるほど辛くなるのは自分。
自分が幸せでいられるために、関わっていて心地よい人とのつながりを大切にするべき。