発達グレーと呼ばれる子供が多くどうにかしたい保育士と、それを認めず園や保育士のせいにしようとする保護者。気持ちが疲れ転職を決意するきっかけになった

発達グレーと呼ばれる子供が多くどうにかしたい保育士と、それを認めず園や保育士のせいにしようとする保護者。気持ちが疲れ転職を決意するきっかけになった

【性別】女性
【年齢】(仕事が大変だった当時)
37歳

【当時の職業】
保育士

【当時の住まい】
マイホームを建てて2年目。
夫と小学生の娘と息子の4人暮らし。

【その仕事はまだ続けてる?もう辞めた?】
今も同じ職場で働いている





【就職のきっかけと経緯】
当時勤めていた保育園がブラックだということに気付き、転職しようと考えていた時に、自分の子どもを通わせていた園の園長から、うちで働かないか、と誘ってもらったことがっきっかけ。

【環境と仕事内容】
4歳児クラスの担任。
子どもの保護者としては関わってきた園だったが、いざ働くとなると勝手がわからず、子どもに伝えている遊びの中でのルール(この遊具はこんな時には使ってはいけない、この場所は走ってはいけない、など)もよく知らなかったため、子どもたちに聞かれて戸惑ってしまう場面が多々あった。
また、クラスに発達障害を疑われる、いわゆる発達グレーな子がクラスの半分近くいるため、指示が通らなかったり、話を聞いてもらえなかったり、怪我を伴うようなトラブルが発生したりと毎日がバタバタしていて落ち着かなった。
休憩に行けと言われ、現場のリーダーは休憩を回そうと声をかけてくれるが、結局話し合うなければいけないことや、書類など作業が多く、結局は休憩なしで働くことが多い。

【大変だった時期】
最初は小規模の姉妹園で勤務していたが、勤めて5年目に自分の子どもが卒園したことをきっかけに本園の方へ異動。




【大変だったこと】
発達グレーな子が多いため、問題行動があちこちでおき、その都度保護者に説明することになり、個別に面談の時間を取り園での子どもの様子、特にマイナス面での話を伝えるのが苦手だった。
また、発達相談など、外部の支援を進めるときに、自分の子はそんなことはない、と拒否したり、問題を起こすのは園の対応が悪いからだ、という保護者もおり、また謝罪をしたり、今後の対応方法を考えたりと苦労した。
休憩が決まった時間に取れないどころか、休憩をとれる日の方が少ない。
園側は休憩をとるように言ってくるが、保育に関してできていない部分を職員同士話し合うように言われたり、保育日誌など書類や作業が多かったりするので、休憩は取れない。
無理やりとったとしても、結局残ってやったり家に持ち帰ってやることになってしまうので、それを防ぐために休憩を犠牲にしている状態である。

【大変だった期間】
小規模から本園に異動をした5年目から




【当時の心境】
子どもたちが元気に挨拶をしてくれたり、できなかったことができるようになったり、成長を感じる場面では、この仕事についていてよかったと感じていたが、作業量が多く、行事などにも追われる日々で、ゆとりがなかった。
できれば行きたくないと毎日感じており、コロナ等で休園になると、職員は出勤になっても、子どもたちがいないというだけでホッとしたり、今日は楽だなと感じていた。

【職場が大変だった原因】
園長が自分が行ったことを忘れてしまい、日によってコロコロと違うことを言うので、それに合わせていろんなやり方を変えていかねばならず、常に園長の出方を伺っていた。
以前からずっとそんな体質の園だったので、長く働いている職員も反抗などせずに園長の機嫌を取るようになっていたせい。




【仕事で良かったこと】
子どもたちの成長を間近で感じられた時。
ずっとできなくて、コツコツと練習していた逆上がりがやっと今日できたとき。
その側に立ち会えて一緒に感動を共有することができた。
また、保護者の方から「先生のおかげです。
いつもありがとうございます。」
など優しい声をかけていただいた時。




【特にひどかった最悪の出来事】
ありすぎて1つにはしぼれないが、しいて言うなら。
医師から発達障害の診断名を伝えられたが、それを認めたくない母親。
しかし、その子は毎日毎日友だちトラブルを起こしたり、怪我をさせてしまったり、午睡中に大きな声を出すなどの迷惑行為を繰り返したりで園としては手を焼いていた。
トラブルが続いたある日、その日もまたトラブルがあったので、お迎えの時に母親に伝えると、その場で「自分はやっていない」と母親に対して殴ったりけったりが始まってしまう。
その子のそんな行為を始めてみたという母親は動揺し、発達相談や療育にはいく気がないので、園からそういった話はしてこないでくれという。
園側としては保育者に対してその子が殴ったりけったりする場面を見ていたので、よくある光景だと思っていたが、保護者としては大事件で、わが子がおかしくなったと大騒ぎ。
その日からしばらく園を休み、休みの間に園の対応や、担任である私の対応が悪かったんじゃないかとクレームの電話あったため、面談をすることに。
日が空いたことから保護者の気持ちも落ち着き、何とか和解することができて、その子も登園するようになったが、室内を走り回る、午睡中に大声を出す、などの問題行動がなくなったわけではなく、職員の人数も限られている中で、再び保護者に不信感を持たれないように上手く対応をしながら保育をしていくにはとても大変だった。




【相談した人・助けてくれた人】
加配担当の先生をはじめ、周りの先生方が大変さを理解してくれたり、手助けをしてくれたり、アドバイスをくれたのでとても気持ちが楽になった。
保護者の方と面談をするときも一緒についてくれて、助け舟を出してくれたので上手く話ができない部分をフォローしてくれたのがありがたかった。

【改善のための行動】
とにかく、まわりの職員に頼って任せていくことで、自分がその子から離れる時間を多くとり、ストレスを軽減した。
いろんな職員が対応することで、担任だけでなく、他の職員から見てもトラブルが多い子であることを保護者にも知ってもらおうとした。




【現在の状況と心境の変化】
現在進行形の話であり、転職することを決意した。
一番のきっかけは、行事前にコロナにかかってしまった私。
自宅療養していることろに、担任だからということで仕事の連絡がガンガンに入ってきた。
コロナで具合が悪く重症化の不安のある中に、行事の決め事など依頼する連絡が続き、さらに気持ちは落ち込み、もっとゆとりの持てる仕事を探そうと思った。

【学んだこと】
持つべきものは仲間だなと感じた。
自分だけでは思いつかないアイディア、ものの見方などたくさん聞くことができたし、真似をして自分のものにすることができた。



【当時の自分へのアドバイス】
周りの先生たちをどんどん頼っていこう。
自分だけで抱えてしまうと、イライラするしうまくいかないよ。
周りの先生の意見をよく聞いて、取り入れられそうなものからどんどんまねしていこう。
自分のやり方と違っていても反発せず、素直に話を聞いてまずが一回やってみよう。
そこから学ぶことが必ずたくさんあるから。
知らないことをたくさん教えてもらって学んでいこう。